メンブリージョはマルメロのジャム、羊羹みたいなのにシャリシャリッとした食感でスペインではチーズを食べるときに欠かせない
スペインではチーズを食べるときに欠かせない、隠れた大定番「メンブリージョ」はマルメロ(西洋カリン)をシンプルに砂糖とレモン汁だけで煮詰めた固形ジャムです。
「Dulce de membrillo(ドゥルセ・デ・メンブリージョ)」日本の花梨と見た目も味わいもよく似たマルメロ、旬は秋で、金木犀に似たさわやかな甘い香りとそれに反した強い酸味で知られています。
消化しにくい硬い繊維質と強い酸味のために生食されることはなく、主に砂糖で煮詰めたメンブリージョに加工されます。
マリメロは、ギリシャでは愛と美の女神アフロディーテに捧げられた果物であり、愛と豊穣の象徴とされていたそうです。
メンブリージョは羊羹のように固まっているので、薄く切って食べます。食感は、しゃりっとした繊維質からくる歯触りと、ほどよくみずみずしくて甘い果実感たっぷりの味わい。
甘さは後を引かず、マルメロのさわやかさが口に残ります。
消炎効果があるので、喉が痛い時に食べると効果的。
また食物繊維であるペクチンを多く含むため、腸の働きを整える効果もあり、豊富なペクチンとカリウムが体の毒素をデトックスする効果チーズと合わせる以外にも、サラダに小さく切って入れたり、生ハムと一緒にパンに挟んで食べても美味。
ペアリングのコツは、相反する塩味や酸味の食べ物と合わせること。
タルトのフィリングやヨーグルトに入れてもおいしいので、アイデア次第で楽しみ方は広がります。