フランス産 ラクレット 約500gカット
「ラクレット」はスイスやフランスのサヴォワ地方の家庭料理。
日本ではチーズフォンデュのほうが馴染みがあるかもしれませんが、それはレストランで食べるお料理。
スイスやフランスの家庭では、絶対的に「ラクレット」を作る機会のほうが多いのです。
「ラクレット」というのはチーズの名前でもあるのですが、溶かしてじゃがいもにかけるお料理のこともラクレット、と呼びます。 作ってみました。そして思いました。
「これ以上簡単な料理ってないかも」
だって、「溶かすだけ」です。 ラクレットを溶かしてかけただけなのに、じゃがいもは甘くてホクホクで、チーズはとろっと濃厚で……、 ここまでシンプルなのにこんなに心が満たされる料理って、そうそうあるものではございません。
用意したのはこれ。
蒸した(又はゆでた)「じゃがいも」は必須です。それからきゅうりのピクルス。
ハムやソーセージ、そして「バゲット」も忘れずにご用意ください。
ついついお野菜をたくさん用意したくなってしまうのですが、野菜よりも 「ハムやソーセージをたくさん用意する」というのが本場流。 たとえば、こんな感じ。
本来のラクレットの食べ方は、カットしたラクレットを串に刺し直火にかざし溶けたところをパンにつけた食べるというものですが、 レストランでラクレットを注文すると、お店の方が半月にカットしたラクレットの切り口を専用オーブン(ラクレットオーブン)で焼いて、 溶けたチーズを削ってお皿に落としてくれます。
では家庭ではどう食べるかというと、テーブルの真ん中にラクレットグリル(ラクレットオーブン)を置いて、 各自、小さなフライパンでチーズを溶かし、自分のお皿に取り分けたじゃがいもなどにかけて食べます。
ラクレットグリル、こんなやつです。
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電源のいらないキャンドルタイプはこんな
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でも、特に専用のグリルがなくても大丈夫
◎お鍋をする時に使う卓上コンロをセットして、スキレットや陶器のお鍋、小さいフライパンなどにラクレットを入れて溶かせばよいのです。
◎もっと簡単に、フライパンをガス火にかけてラクレットを溶かしそのままテーブルにもってきてもOK。
◎ホットプレートで野菜を焼きながら端にラクレットチーズも乗せて、ラクレットが溶けたらつけて食べるというのだって大丈夫。
◎ポイントはたった一つ。
ラクレットチーズは薄く(5mm位)均一の厚さにスライスしてください。
1回分づつ溶かしながら、アツアツとろとろを召し上がれ。
ラクレットはこんなチーズ
ラクレットがよく食べられているのはスイスとスイスと国境を接するフランスのローヌ・アルプ地域圏、サヴォワ地方。 長い冬の保存食として、大型のハードチーズが作られてきました。
ラクレットの直径は約30cm、高さ6~7cm。重さは5Kg前後。
殺菌されていない牛乳を使い、表皮を塩水で拭きながら、最低でも3カ月熟成をして造られるチーズです。
まろやかでコクがあり、ナッツのような香りがあります。
ハードチーズですがパルミジャーノほど硬くはなく、ちょうどコンテチーズくらいの硬さです。
表面を塩水とリネンス菌で洗いながら熟成させるので、少しウォッシュチーズのような香りがしますが、 焼くとその香りも気にならなくなります。
熱を加えなくても召し上がれますし、表皮もそのまま召し上がれます。 もし、加熱してもウォッシュチーズのような香りが気になるという場合は、皮を外してお召し上がりください。
マフィンや食パンに乗せて、トースターでこんがり焼いても美味しいんですよ。