メキシコ産 骨付きリブロース(トマホーク)約1Kg
おぉぉ、肉ブームもここまで来たかぁ!
「Tボーン」や「Lボーン」だってすごいのに、それをはるかに超える迫力です。
大きいって言ったって「骨もあるんだから、肉の部分はどうせ10cmくらいなんでしょう?」なんて思っていると届いた時にびっくりします。焼いた姿もすごいですが、焼く前はもっと迫力があります。
あなたの台所に、こういうのが届きます。肉の厚さはなんと4cmです。
肉の名前は「トマホーク」といいます。
「トマホーク」とはネイティヴ・アメリカンが使う「斧」のことです。肉の形がオノのような形なのでそういう呼び名がつきました。
ところでこの形、何かに似てると思いませんか?そう!「ラムのフレンチラック」。
フレンチラックはこういう風に作られます。
トマホークはそのビーフバージョン、とお考えください。
ラムと同じ処理で、かぶり(背脂)を取り除き、骨の部分もきれいにしてあります。
あばら骨の周りだって食べられるし、カブリ部分にだったてお肉はあるんだから、残したままにすればもっと大きく見せられるのにそれを全部取ってしまうという贅沢っぷり。食肉加工業者さん、正直すぎです。「旨いとこだけ」食べてほしいんですね。
周りをほどんど取って残った中心部分。それでもこれだけ巨大なカタマリ肉。「柔らかい」です。
柔らかい「赤身肉」です。
◎巨大なカタマリ肉がステーキに代わるまで
冷蔵庫で解凍したお肉を室温に戻したら、塩と胡椒を振ります。
グリルで焼くので、表面(表になる方)に油を塗ります。
御覧ください。これが5cmの厚みです。
表になる面を先に焼きます。肉の置き方は、網目に対して斜めです。
骨は食べないのではみ出てもOK
1〜2分焼いて網目の焼き色が付いたら、肉を90度回転させます。
ここでまた1〜2分焼いて網目の焼き色がついたら裏返します。
これが裏替えした状態。きれいな格子模様になっています。
両面焼いたら側面を焼きます。(厚みがある肉を焼く時には、これがポイントです)
両面、側面が焼けましたら、オーブンに入れて火を通します。
ただし火の通しすぎは禁物。「ミディアム・レア」くらいがおすすめです。
◎オーブンの場合 :160℃ で 約40分
◎コンベクションオーブンの場合:130℃ で 約25分
焼き上がりましたら、アルミホイルに包み20〜30分休ませます。
お肉を休ませて肉汁を外に逃さないこと、これがステーキをおいしくする秘訣です。
そうやって焼きあがったのが……これです!
ミディアムレアー。
肉厚、ジューシー。プロの技!素晴らしい。これを食べやすくカットして
いただいてみます。
トマホークの見た目から味を想像すると見事に裏切られます。
霜降りの黒毛和牛は、最初からガツンと旨みがやって来ますが、トマホークは見た目の迫力とは裏腹に
実に「繊細」な味わいです。
噛みしめるほどにじんわりと旨みがやってきて、肉質はこんなに柔らかなのにさっくりとした噛みごたえ。
そして何より、冷めてもしっとり美味しいのです。
いや、もしかしたら、冷めてからがこのお肉の本領が発揮される時かもしれません。
一切れ、二切れ、三切れと、食べ進むにつれて旨さが増してゆく感じです。
さらに意外な事に(はっきり言って絶対そうは見えないのですが)脂身が旨いです!
トマホークを最初に見た時よりも驚きました。ほとんど期待しないで食べたのですが、「脂くさくない。イヤな味もしない。いや、むしろ甘い。甘いのにさっぱりしている」
お肉好きな方の中には「側面のカリカリに焼けたところが好き」という方がいらっしゃいますが、この脂身、思いがけないボーナスでございます。
見た目の豪快さからとても想像できない、うれしいギャップを是非ご体験ください。
塩・コショウのみ、マスタード、ワサビ&醤油、おろしポン酢など、どんなソースともよく合います。濃厚なステーキソースの場合は少しだけつけてみてください。
「昔のようにステーキ肉が楽しめなくなった」というあなた。もしかしたら、これは、あなたの為のお肉かもしれません。火を通した後は20〜30分休ませる。焼きすぎに注意する。この2点だけ注意していただければ、きっと美味しく召し上がっていだけます。