地中海のカラスミの歴史はここから始まった
スペイン ムルシア産
からすみ ブロック一本物
塩分少なめでソフトな仕上がりのスペイン産カラスミ(ボッタルガ)です。5月に美味しい甘い新玉ねぎの厚切りスライスにぴったりでワインにもお酒にも焼酎にもよく合います。
玉ねぎは繊維を断ち切るように厚切りにスライスし、30分ほど常温で放置します。
すると不思議!辛みが消え甘い甘い梨のようなしゃりっとした食感に大変身・・・
決して水にさらしてはいけません。
イタリアンですとパスタ・・・・?台湾風なら生の大根・・・?
世界各地で生産されるカラスミ、地中海産の中で最も歴史が古いと言われる南スペイン産のカラスミをムルシアの漁師の網本より入荷を開始しました。
カラスミのもともとの始まりは本マグロの定置網漁、歴史は紀元前1千年以上前に遡るとも言われます。
海洋民族であるフェニキア人が南スペインに住みつき、大西洋から地中海へ産卵のために回遊するマグロを定置網で捕獲しギリシャ地方と交易していました。
マグロは乾燥熟成品として流通、内臓は頭はガルムと呼ばれる魚醤として味付けや薬として利用されておりました。
民族の歴史は変わってもマグロ漁は続き、14世紀には200キロ以上あるマグロが年間10万尾以上獲れたという記録があります。
このマグロの文化が発端となりボラのカラスミ生産も始まりました。
いわば地中海のカラスミの原点、本流は南スペインにあります。
その後交易、侵略等により地中海各地にカラスミの文化が伝播したと思われます。
ボラは海の表面を泳ぐ為、海上に浮く腐敗物や油を吸収し、肉に臭みが発生すると言われますが、リカルド・フエンテス社ではきれいな遠洋で獲れたボラを使用します。
また、魚を捕獲するとすぐに血抜きをすることにより、苦みやえぐみの元となる血液が卵の中から外に出て、旨みだけを蓄えた黄金色のカラスミを作ることが出来ます。
いわば網本ならではの原料流通と技術により上品な旨みの濃いカラスミが作り出されます。
同社では薄塩の柔らかい味のカラスミに仕上げておりますが濃厚な味を求められるお客様は真空包装から外し、冷蔵庫か天日干しを2日~1週間行い追熟してお好みの味に仕上げて頂くことも可能です